トピックス

先週は弊社の理学療法士Nさんが大忙しでした。
10日は民生委員さん対象に「認知症かも?と思ったら」と題した講座。コロナウィルスによって地域での孤立化がさらに深刻化している昨今、民生委員さんの見回り声掛け活動には本当に頭が下がります。早期発見のポイントや、物忘れとの違い、治療や相談の窓口などを共有し、不安や孤独という認知症を進行させる要素をどのように防ぐのか?民生委員の皆さんからもたくさんのご助言いただきました。
11日は「家族介護者交流会」4年目となる今年は、前述の感染症対策の影響もあり、今年度はなかなか一堂に介することができませんでしたが…。市長寿福祉課や、地域包括サブセンター、他の事業所さんの協力もあり、今回ようやく開催できました。在宅介護を被介護者ではなく、介護者(=ご家族)支援にスポットを当てた企画。今回は住宅改修や、コロナウィルスによる支援制度などをミニ講座として、多くの方のご参加を得ました。
双方ともNさんが企画運営してくれましたが、コロナ禍の地域の実情を知ることができ、民生委員さんや在宅介護者(=ご家族)の生の声を聞き、と議論できたのは収穫だったとNさん。withコロナと言われる今後の地域社会の中でも、我々の役割も変わっていきそうです。「孤独、孤立、不安」は認知症を加速させたり、虐待などを誘発する危険な要素。地域の皆様と協力して、実情を知り、新たな取り組みを考えねばと感じる企画でした。




サンライフリハセンターⅡは半日型デイケア(通所リハ)として8月からOPENし、およそ半年が過ぎようとしています。
おかげさまで、たくさんの方にご利用いただけるようになり、スタッフも日々充実したプログラムを提供できるようになりました。
半日型では、昼食や、入浴サービスがないため、「リハビリテーション」を目的に、目標をもって、集中的に通われる方も多いようです。
そんな半日の短い利用時間の中で、利用者のみなさんにちょっとしたお仕事をしてもらっています。
それは「箸袋」づくり。折り紙などを上手に使い、メッセージ入りの袋をつくりました。まずは上のフロアの施設入居者向け(特にイベント時のお箸袋)に何度か作ってくれました。お正月はおみくじ入りの箸袋で、袋を開くと「大吉」「末吉」に加えコメントが書いてあり、「たいへん楽しい」と好評をいただきました。
また、交流の深い「みんなの食堂(子ども食堂)」にも、定期的に箸袋を作り使っていただいています。「勉強頑張って」「たくさん食べて大きくなれ」とか思いをメッセージに込めて折ってくれて、子どもさん方に喜ばれたとのこと。
それぞれたくさんの方がいるので数が多く、一度に作るのは大変ですが、楽しんで作業してくれることを願っています。
リハセンターでは、利用者のそれぞれの目標へのアシストを大事にしていますが、このような地域とつながりや、ほんの少しの社会貢献の場づくりも必要だと考えています。
「利用者さんの主体的な生活や、役割を考える」というテーマから、ずっと探していた「仕事」が見つかりました。
実は、利用者さん(高齢者)向けで、収入のあるしっかりとした仕事がないか数年前より探していました。一時ONODANIグループからプラスチック部品づくりの一部を任せてもらっていたことがあったのですが、作業が難しいため滞っていました。
今回は、「箱折り」です。障がい者福祉事業所では昔からある作業だと思いますが、高齢者福祉事業所ではあまり聞いたことがないと思います。
初めてチャレンジしましたが、慣れるまではとても難しく、納期に間に合うか心配しましたが、一週間で予定分以上の作業が進みました。
2週目に入って、時間になると自主的に作業スペースに降りてこられ、楽しんで仕事をしてくれています。指の力がない方は、自分で洗濯バサミを使った補助具を作っている人もいました。出来上がった製品を重ねていくととても達成感があります。今週からはデイケア(一日型、半日型)でもノルマを持ってもらい、チャレンジしています。
工賃はそれほど期待できないですが、「仕事として貢献できていることが嬉しい」と言ってくれています。収入がたまったら何に使うか?
「給与として分配する?」「美味しいランチを食べに行く」「お寿司の出前をとる」…などと使い道を話していて、それも楽しそうです。
「子ども食堂に食材を買って寄付する」といった意見もくださいました。
「主体的な生活」とはそれぞれだと思いますが、今回収入を得ることができる「仕事」をそのメニューの一つにできたことで、新たな充実感を得てくださっていると思います。この仕事を始めるためにアドバイスくださったみなさまありがとうございました。引き続きフォローお願いいたします!!

「CSWたんなん」とは、社会福祉士会丹南支部のことです。
いつもアルプラザ武生4階のボランティアルームで月1回の勉強会/定例会を行っていますが、アルプラザ武生がリニューアル工事のため、サンライフリハセンターを会場に10月の勉強会を行いました。
テーマは「虐待(身体拘束)防止研修について」。独立型社会福祉事務所、市の地域包括支援センター、精神保健福祉士、フィナンシャルプランナー、サービス管理責任者、ケアマネージャーなどそうそうたる顔ぶれが参加してくださり、非常に中身の濃い議論になりました。
特に、今年度4月から「身体拘束防止研修」義務化され、未実施の場合は減算対象となります。どうせ義務として研修を企画するのであれば、建設的で実のある研修にしたいと、今回も全職員対象に実施した「虐待(身体拘束)防止アンケート」の集計結果をもとに、分析し、研修企画についてのアドバイスをいただきました。
虐待の兆候となる不適切な支援を防ぐためには、様々な要因がありますが、今回のアンケートは「知識」「倫理」「職場環境」の3要素に注目したもの。匿名で回収した全職員の記述式アンケートには、昨年を超える多くのコメント(記述量)があり、それをまず高く評価していただきました。
不適切な支援の原因をみんなで考え、改善策を考えていく過程は、後ろ向きで無駄な作業のように感じますが、実は職場を良くするためのとても建設的な取り組みであると指導をいただきました。過去4年間の土壌があり、この全職員の貴重な意見を全員で共有し、「質の高い専門性」と「働きやすい職場」を改めて目指していきたいと思います。貴重な機会ありがとうございました。