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毎月恒例の勉強会。今月は介護職で心理相談員でもあるNさんの報告。
認知症の家族支援を通じて考えるご家族の心のケアについてでした。「ケアラー」という言葉をご存知の方いらっしゃいますか?我々は当事者に加え、時にそれ以上に家族(=介護者)をケアする場合があります。
ケアラーとは=無償で介護や世話をする人、例えば子育てする母や、障がいのある方のご家族などで・・・高齢者の介護者に通じるところがあります。
今回、認知症の当事者の心理的プロセスと、その介護者の心理的プロセスを照らし合わせ、グループディスカッションで、それぞれが抱えるケースの経験を発表しあいました。
発表者からは「母の認知症にどうしてもイライラしてしまう。怒りがあきらめになった。自然と理解や受容の境地になった・・・」という相談支援を続けた事例が出され、介護者への共感の大事さが伝わってきました。
地域では、様々なケアラーがいます。職員のなかでも家に帰れば「ケアラー」になる人もいる。
サンライフが地域に開かれてそんなケアラー同志が集い吐き出せる場所になれたらと思いました。
いいテーマをありがとうNさん。成長を感じました。
訪問リハビリ研修事業の一環で、理学療法士協会の田中先生をお招きし、2回にわたり技術講習会を行いました。
最近のサンライフの良いところは、このような講習があると介護職や看護職だけではなく、相談員や事務職、調理員まで幅広い専門職が率先して参加するところです。実践を通して、自立を促す技術の講習に熱気ムンムン、大きな声が飛び交う研修になりました。
田中先生のわかりやすい解説もあり、普段から施設や在宅の支援の中で疑問に思っているところ、困っているところなどをそれぞれ解決できたと思います。遠いところ来ていただき本当にありがとうございました。
施設でも在宅でも、普段の生活から必要となる『リハビリテーション』。何気ないアドバイスで、できることを保ち、増やし、自信を持って前向きに生活していけるように支援する「生活リハビリテーション」をこれからも推進していきたいと思っています。
2月3日「節分」といえば、いつの頃からか太巻き寿司を食べるという?よく由来がわかっていませんが、サンライフ設立当初から昼食に手作り太巻き寿司を作る企画があります。
年を追うごとになぜか長~くなっていきまして、2mとか3mとかに挑戦し続けて、今年は5mにチャレンジするに至りました。食堂のテーブルを3つも4つもくっつけて、入居者のみなさんも調理師もスタッフも長~い一列になって、「せ~の」「キャー」「え~」「わー」と悲鳴や歓声が飛び交う中、4m70cmの記録となりました。惜しくも30cm届かず。しかし、出来栄えがよく、大変おいしくいただきました。
来年は5m目指して、更に4年後の東京オリンピックの年には、食堂をはみ出して10mを目指したりしましょうか???
今年1回目の勉強会は、栄養士Sさんによる「食事のチャレンジ:経口摂取へのリハビリテーション」の報告でした。
介護職や看護職の報告ではなく、栄養士がこの事例分析をまとめたところが素晴らしい!!事前に資料を見せてもらいましたが、研究発表として十分通用する素晴らしいまとめでした。
内容は、重度の脳血管障害の方が、療養型医療施設にて胃ろうによる経管栄養の状態で再入居された後、1年をかけ、食事形態や嚥下リハビリテーションを重ね、現在、経口摂取を可能にした事例です。
「口から食べたい」というご本人の思いを、医師や看護師、介護職と一つずつ課題をクリアし、ご家族とリスクを共有しながら思いを実現したというものでした。
こうして1年の取り組みをまとめてみると、日頃から少しずつ取り組んだことが実を結んでいることがわかり、ご本人と支援者の地道な努力が大切なんだと改めて実感しました。また、栄養士がカルテや支援記録をまとめ、何気なく支援しているスタッフに変化や、リハビリテーションの大切さを意識付けてくれたのは大きな意味がありました。
Sさん、素晴らしい発表おつかれさまでした。
サンライフでは、今年も昨年に続き、「質の向上」をテーマに、各部門が積極的に事例検討を行っています、アセスメント力をつけ、ご本人やご家族の力をいかに引き出すか、エンパワメントが定着していくことが目標です!!!
