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夏休みも終わりましたが、蓬莱町では、毎日蔵の辻でラジオ体操をしています。早朝の体操はすがすがしく、近所の方に交じって、スタッフや入居者もたまに参加しています。
さて、毎月第3金曜日はサンライフ全体での勉強会です。それぞれの部署のスタッフが持ち回りで担当し、研修報告や事例検討などを行います。部署の垣根を越えて全員が集まる貴重な機会。今回は、特定施設(介護付き有料老人ホーム)の介護職、Mさんが担当になりました。数か月前から担当になることが決まり、何をテーマにしようか悩んでいましたが、「看取り支援について」になりました。
実はここ数か月で3名の方が、サンライフの居室で最期を迎えられました。9年、8年、5年とそれぞれの方が長期間ここで生活されました。その中での看取り支援は介護職としてとても大きな経験だったといいます。いろいろな感情があるなかで、自分たちの支援を振り返り、ご本人やご家族とともにいろいろな葛藤を共有したことを時系列で、詳細に振り返りました。
振り返る作業は、ケアマネ、リーダー職と行いました。ケース記録、カルテなどを見直し、症状、食事・水分摂取量からご本人の声、表情、家族の悩みなどを拾っていきました。延命や医療行為について様々な選択肢があり、ご家族と総合病院でのセカンドオピニオンとったこと、その過程を経て、サンライフの居室を最後の場所として覚悟したこと、QOLを考えた様々なケア、工夫をしたことなど、自分たちが行ってきたことを再確認しました。
介護職として「死」は怖いことで、死が近づき、衰弱していく姿を見るつらさがありましたが、少しずつ向き合えるようになったといいます。ご家族と状態を共有し、多職種で苦しみを和らげ、良い時間をつくるように配慮したこと。今回の事例検討で、詳細に振り返ったことは本当に良い機会でした。在宅や厨房などの多職種から「こんなにすごいケアを毎日していたなんて」と感想をいただきました。
今後もこのような振り返りの機会、共有の機会として勉強会や事例検討を活かしていきたいと思います。