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昨年度から始まりました、第三者相談員制度についてちょっとご案内します。
コロナ禍による研修機会の激減、利用者・ご家族・職員それぞれのストレス、職場の環境改善の必要性・・・など福祉施設として多くの課題が蓄積された昨年度、社内の人員だけで複雑な問題を解決することができず、今回思い切って社外の専門職・学識経験者に(第三者相談員)として就任をお願いしました。しかも、4名の方々に同時に依頼し、それぞれの役割をお願いしたのであります。
お忙しい中、みなさま快く引き受けてくださり、いわゆる(第三者委員)とは一線を画した新たな制度(取り組み)がスタートしました。
苦情相談や第三者評価といった一時的な法人外窓口・評価ではなく、継続的で建設的な第三者の相談員制度であります。
就任してくださった方々をご紹介すると、
①某大学の学識経験者で、社会福祉士、研究者
②精神保健福祉士で、某法人の管理者
③元社福法人の管理者、カウンセラー、僧侶
④独立型ケアマネージャー(社会福祉士) という地域で活躍するすごいメンバーが集結してくださいました!!
どんなことを依頼しているかというと
弊社のスタッフへのランダムなヒアリング、ストレスが蓄積している希望者のヒアリング、自身の性格や特性に悩むスタッフへのカウンセリング、入居者(ご家族)の悩み相談、認知症利用者へのグループヒアリング、法令遵守チェック、在宅ケースワーク(マネジメント)事例相談…など。またそこから挙がった課題をフィードバックするリーダー研修、職場環境や虐待防止チェックまで。
第三者が介入してくださるメリットは想像以上に大きく、職員間、利用者間では直接伝えられないことを拾い上げ、解決改善のヒントをくださり、それぞれが本当に大きな気づきをいただいているようです。
「風通しよく」することで、コロナの影響による「精神的な感染作用を浄化する」ことが今回の狙い。4人の方々のご協力ご尽力に心から感謝しています
今年度も4月に高卒新人介護職が入社してくれました。
平成27年から毎年1名以上入社してくれているので、最初の27年組は4月で丸6年になります。6年経つと中堅職としてもう頼りになる存在ですが、2~3年までは壁にぶつかることも多く、悩んだり、自信を無くしたりすることも多いようです。
また、介護技術は、どうしてもOJT・実践研修がメインとなり、なかなか基本的な知識をじっくり学んだり、疑問をぶつける機会をつくれませんでした。
そこで今回、シニア人材として昨年入社してくださった介護福祉士さん(60)が、自ら自主的に企画して、新人を相手に、みっちり個人研修を開いてくれました。これまで2か月間、シリーズとして6回継続してくださっています。
ベテラン介護福祉士さんとマンツーマンで、移動、移乗からコミュニケーション、排泄、スキンケアまで。。。
(今さら聞けない)なんてことも1対1なので聞きやすく、(年の近い先輩だとちょっと緊張したりしますが)納得するまで優しく教えてくれるので、本当に良い機会だなあと思いました。
今後も、ベテランとしてこれまで培った経験を惜しみなく新人に伝えて、一緒に温かく育てていってほしいと思いました。
本日、福井新聞に今年度入社した新人スタッフの記事が掲載されました。
「コロナ下のルーキー」と題された連載の第1回目という名誉。素晴らしいインタビューの中身はぜひ記事をご覧になってください。
サンライフには今年、記事の方以外に4名もの若者が入社してくれまして、それぞれが所属した部署で1か月を経たことになります。
5月の管理職会議で、所属長から近況報告がありましたが、みなさん総じて「期待以上の活躍」と高評価!!まだまだ粗削りで、慣れていないのは当たり前ですが、そんな中でも全員が前向きに、できることを一生懸命に取り組んでくれているとのこと。
報告を聞いて、胸が熱くなりました・・・
入社前、コロナ禍の最後の学生生活は、とても辛く、寂しいものだったでしょうが、卒業して社会人となっても、まだまだ非日常の毎日が続いています。歓迎会禁止、イベント禁止、県外外出、5人以上の会食禁止、毎日の体調確認・・・ただでさえ1年目の緊張もあるのに、加えてたくさんの制約がある毎日。5月病になっても不思議ではないだろうに、それでも彼らは、利用者のために愚直に頑張ってくれています。
記事の中で「まっすぐに目を見て目標を語る」とありましたが、5人ともに本当にまっすぐな、素晴らしい新人職員です。
5月病を乗り越えた今、次はコロナも乗り越え、将来はこの未曽有の苦労に打ち勝った「強い、頼れるスタッフ」になってくれると期待しています
先日、福井新聞さんの取材がありました。内容は「コロナに負けない職員ケアの知恵」。「昨今の医療福祉の現場は感染対策や予防、制限といった少し(ネガティブ)な話題が多いが、そんな中でも(ポジティブ)にするために日々の生活、ケアにどんな知恵を絞っているか?」というもの。他市では、クラスター発生で得た教訓を、法人の枠を超えて研修し、知識を共有するという素晴らしい取り組みが掲載されました。
弊社では、スタッフのメンタルケアのため「第三者委員を4名増員し、ヒアリングや相談の制度をつくったこと」を取り上げてくださいました。また、利用者の楽しみ、やりがいを保つための工夫として1年半続いている「箱折り作業」も話題になりました。イベントや面会自粛の中でも、毎日14時になると、多くの入居者が作業に降りてこられ、一生懸命取り組み続けてくれています。
「仕事」を作り出すことこそリハビリテーションの最大の目標。ポチ袋には些少ですが作業で得た収益が給与として入っています。これらを活用して今度は買い物したり、家族にプレゼントを買ったり、楽しみが増えて次の「仕事」につながっていけばと思います。