トピックス


 先日、介護付き有料老人ホームに入居されている方(要介護5の方)のご家族が結婚式をされることになり、
「ぜひ本人にも参加してほしいのですが、式や披露宴に付添いしてもらえませんか?」とご依頼をいただきました。
 今までなら様々な状況(リスク)を考え、躊躇していたかもしれませんが、「QOLの向上」「ご本人、ご家族の望みの実現」を方針として抱えている以上、お断りするわけにはいかない!!とお引き受けし、3月のとてもお日柄の良い日曜日、結婚式と披露宴の付き添いをさせていただきました。

 結婚式、披露宴という人生でも何度もない素晴らしい門出に出席されるということで、きらびやかな衣装を着こなされ、ご本人もご家族もとても嬉しそう。そういえばこの日を迎えるためにリハビリでも弱音を吐かず、立位訓練をされている姿が浮かんできました。
 ご両家のあいさつや、親族との久しぶりの対面などいつも見せないしっかりとした表情や言葉を発せられて、これ以上にないリハビリ!!と感じる場面の連続でした。本当におめでとうございました。
 サンライフでは今後も、QOL向上のため、ご本人の望み、願いの実現に(できるかぎり)サポートしたいと思っています。


第21回運営懇談会


3月27日に第21回となる運営懇談会を開催しました。
ようやく暖かくなった土曜日のお昼前、お休みのところたくさんのご家族が来てくださいました。ありがとうございました。
さて運営懇談会。毎年趣向を凝らした内容にしておりますが、
今年も「昨年サンライフで看取った方のご家族による経験談」をメインに、
「サンライフ特製お弁当をご家族と一緒に」
「ご本人と職員とでグループディスカッション」などの企画も加え、2時間の長丁場でしたが、充実した交流や意見交換の場となりました。
定例報告では◎要介護度の改善や維持の報告(リハビリテーションの効果)や、◎虐待研修による職員の質向上の取り組み、◎平均入居期間やQOL企画など様々な現状報告もさせていただきました。いずれの成果も集まっていただいた「ご家族」のご協力のおかげです。

看取りの経験談では、サンライフで最期を迎えた数日のケアや治療の内容が詳細に報告され、生々しい内容もあり少し心配でしたが、何人かの方より涙ぐんで「感動した」と感想をいただきました。
これまでも16名の方がサンライフの居室で最期を迎えられました。看取り支援はこれから更に充実させていきたいですが、それ以上に「ご本人の望むこと」「QOLの向上」にも力を入れたいと思いました。
多くの入居者が様々なリスクを抱えられていますが「望みをかなえる支援をする」ことの大切さを感じており、これまでに「好きなものを食べる」「実家に帰る」「学生時代の同級生に会う」「孫の結婚式に出るなど」・・・リスクにより叶えられなかったご要望にもチャレンジするようになっています。

今回のようにご家族と強い信頼関係を築き、最期の生活の過程で何が重要なのかを共有しながらも、積極的にチャレンジしていく支援を目指したいと思ってます。
*ちなみに今回の懇談会は春のたけのこご飯弁当で、とても好評でした。厨房スタッフのみなさんありがとう!!


南地区住民福祉講座『知って得する、福祉機器・用具の最新情報を学びましょう』
 3/10(木)午後7時 武生南公民館にて、福祉用具専門相談員が講師をさせていただきました。
今回は排泄をテーマに「ポータブルトイレ」「紙オムツ」「自動排泄処理装置」「住宅改修」「手すり貸与」について説明しました。
上手な使い方など’おやじギャグ’を入れながら頑張ってみました。参加して下さった方は時々失笑しながらも真剣に聞いて頂けたようです。
講師をさせていただくことで、地域の皆様からの「困っている」「悩んでいる」を知ることができるいい機会だと感じています。
福祉用具について、介護保険について分からないことがあれば、いつでも相談してください。
あなたの街にもご要望があればいつでもお伺い致します!


昨年末に行いましたアンケート結果の発表をいたします!

これまでのアンケートでは、ご利用者様を対象に、全体的な満足度・レクリエーションに対するご意見・リハビリへの目標意識などをお伺いし、
工夫と改善を重ねてきました。
その中で、‘ご満足のいくサービスを提供する’ ‘ご利用者様本人が目標を意識する’ そして、 ‘ご家族様と連携・協力をする’ことの
大切さを認識させられました。
このような流れを受け、今回のアンケートではご家族様がサンライフリハセンターをどのように受け止めておられるのか、
率直なご意見をいただく機会とするに至りました。

ひとくくりにご家族様と申しましても、同居している方と離れて暮らしている方、娘さんか息子さんかお嫁さんか、、、
ご利用者様の数だけご家族様も多様です。
お返事を頂けるか不安でしたが、手渡しやお手紙と共に郵送し、本当にたくさんのご家族様からのご意見を頂くことができました。
お忙しい中、ご協力いただき誠にありがとうございました。

全体をとおして、目標達成につながるリハビリを望んでおられること、ひとりひとりの状態に合わせた質の高いサービスを望んでおられること、
リハセンターを温かい目で見て頂いていることが伺える結果となりました。
この結果をもとに、リハセンター職員のコメントを入れた「一歩前進!アンケート結果特別号」をご用意しました。
どのコメントも誠意をもって書かせて頂いております。
下のPDFからダウンロード可能ですので、ぜひご覧ください。


ファイルイメージ


毎月恒例の勉強会。今月は介護職で心理相談員でもあるNさんの報告。
認知症の家族支援を通じて考えるご家族の心のケアについてでした。「ケアラー」という言葉をご存知の方いらっしゃいますか?我々は当事者に加え、時にそれ以上に家族(=介護者)をケアする場合があります。
ケアラーとは=無償で介護や世話をする人、例えば子育てする母や、障がいのある方のご家族などで・・・高齢者の介護者に通じるところがあります。
今回、認知症の当事者の心理的プロセスと、その介護者の心理的プロセスを照らし合わせ、グループディスカッションで、それぞれが抱えるケースの経験を発表しあいました。
発表者からは「母の認知症にどうしてもイライラしてしまう。怒りがあきらめになった。自然と理解や受容の境地になった・・・」という相談支援を続けた事例が出され、介護者への共感の大事さが伝わってきました。
地域では、様々なケアラーがいます。職員のなかでも家に帰れば「ケアラー」になる人もいる。
サンライフが地域に開かれてそんなケアラー同志が集い吐き出せる場所になれたらと思いました。
いいテーマをありがとうNさん。成長を感じました。


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