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東地区の民生児童委員さん、福祉推進員さんが一堂に介する「福祉ネットワーク会議」に参加させていただき、「家族介護者/ケアラー支援」について講義させていただきました。地域包括ケアの充実には、在宅生活の維持、充実が欠かせません。被介護者にスポットを当てた研修が多い中、「介護をする側=介護者」の実情や、介護者へのケアに注目してお話しさせていただきました。
主催者は~長年妻を介護する男性が二人、それぞれの辛さを立ち話で語り合っていた~そんな場面に出くわしたことが、この講座を思いついたきっかけだとおっしゃていました。被介護者を支援する制度はたくさんありますが、介護者を直接支援するものはありません。グループワークの中では地域の中で相談したり、日頃の辛さを吐露する場所をつくる必要があるという意見がたくさん出されました。
当日は社会福祉協議会さんや、市社会福祉課の方々も「福祉連絡会」の案内をされ、孤立化しないネットワークづくりの必要性を説いておられました。
「ケアラー」という言葉は、高齢者介護に限らず、在宅障がい者の親、子育て、ひとり親、引きこもりなど様々な家族支援を続ける人=無償の支援を続ける方を指します。
民生児童委員さんや福祉推進員さんのお力に頼るだけでなく、事業者としても、専門職としても、多世代が抱える在宅ケアを支え、「ケアラー」という共通項で包括ケアが実現できることが理想だと思いました。
日曜日にも関わらず多くの方が熱心に受講され、あらためて越前市の地域力やネットワークの強さを感じました。一緒に講義したPTとOTも良い勉強になったと言っています。
ちなみにサンライフリハセンターでは6月25日(日曜日)に家族介護者交流事業~癒しのサロン~を企画しています。
家族介護で奮闘されているみなさん、不安を持っている方々、ぜひお越しください