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今年9月に高齢者施設で、マスコミでも大きな話題となるような虐待事件が発生しました。これまで他県や県内でも、刑事事件となるような虐待事件が起こってますが、今回は一般紙やテレビのワイドショーでも大きく取り上げられるような事件でした。

「虐待」の問題は高齢者に限らず、障がい者施設や児童でも、また、在宅(家族)でも起こる社会問題として様々な原因究明や対策が論じられています。サンライフでもこのような一連の事件は同じ業界の身近な問題として、また、決して他人事ではない問題として会議で取り上げたり、研修に参加し共有してきましたが、それだけでは足りないと感じ、ひとつの取り組みを始めました。それは虐待チェックリストによる「支援の質向上」/「職場環境の改善」です。虐待が起こる兆候は「不適切な支援」にあり、その不適切な支援が起こるきっかけを自ら知り、また、周りや環境が気づかせることで防いでいくというものです。
それは、現場で直接支援に従事するスタッフだけでなく、栄養士や調理師、清掃や宿直員、そしてリーダーや管理職、施設長、取締役にいたるまですべての職員が意識することが大切で、今回のチェックリストはそのすべての職員に実施しました。

「虐待防止の取り組み」というと原因追及や、犯人捜し、個人攻撃になりがちですが、そうではなく不適切な支援を防ぐ=職員全体の改善=「支援の質を上げる」ということにつながります。支援の質を上げるためには、価値、知識、技術を高めることにつながり、職場環境を良くすることになります。
今回すべてのアンケートに目を通し、すべての職員でそれを共有しましたが、『良い支援をしていきたい』という思いや『日頃抱えている不安、不満』の改善策が現れたり、この取り組みがとても建設的で、前向きな作業だということがわかりました。

福祉従事者として、施設長も、リーダーも、従事者も「利用者、ご家族」の目線にいかに立てるか?また、個人ではなくチームとして助け合っているか気づき得て、今後具体的な改善策をまとめていこうと思います。
このチェックリストの普及に尽力くださった、たんなん社会福祉士会のみなさん本当にありがとうございました。質が向上していくことまた報告できればと思います。


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