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独楽吟を詠む会

令和独楽吟~橘曙覧顕彰短歌コンクールに応募するため、即席の歌を詠む会を開きました。
ところでこの橘曙覧という方、武生が誇る文筆家、教育者であります上坂紀夫先生の「自由自在」にはその生い立ちが記されておりまして、今更ながら調べてみますと幼少期に武生天王町あたりで過ごしたことがあるという。その場所には福井銀行橘支店という古き良き時代の建物があったそうで、当時の豪商や文化人が集まる町一番のにぎやかだ場所だったそうです。
サンライフはそこから数十メートル。コンクールは28回目と大分昔から催されているようですが、あらためてこの縁を感じ作品を応募してみたいと思います。
初回にもかかわらず、入居者さんも職員もみなさんたくさん作ってくれました。コロナ禍の楽しみが少ない毎日で、「楽しみ」をみつけるのってとても大事ですね

参莱富で独楽吟(令和四年九月九日)

楽しみは 毎日寝床につくころに 娘と逢う日の夢を見るとき   宮守 藤子

楽しみは おいしい夕食食べた後 ベッドに寝そべりドラマ観るとき                     
楽しみは 普段持たない筆を持ち お手本通りの字が書けたとき  嶋村 尚子

楽しみは バナナの皮をスルリとめくり にほひがそっと鼻かすむとき 吉村 昭

楽しみは 妻と一緒に食堂座り 好きな演歌のカラオケするとき
楽しみは お久しぶりの藪入りで 息子と一緒に酒飲めるとき   伊藤 利尾

楽しみは いつも見慣れたメンバーで 手足動かし体操するとき  佐々木 美栄子

楽しみは 東京行ってた孫たちが 元気な姿で帰ってきたとき  正光 きよ子

楽しみは 災害備えしとま屋に 蛍袋の花咲けるとき   折橋 與三松

楽しみは 毎日リハビリ耐え剥いて 思いギプスが軽くなるとき
楽しみは お腹の虫が騒ぐころ 今日の献立想像するとき   吉田 みねを

楽しみは 都会に出ている息子らと ガラス越しでも顔会わすとき
楽しみは はじめてまいた花の種 今か今かと咲くの待つとき   山田 りよ子

楽しみは 青春時代を思い出し アバンギャルドを懐かしむとき
楽しみは 姉妹四人で旅をして 撮った写真ではしゃいでいるとき 森上 節子
  
楽しみは 毎日病める足腰に 湿布を貼ってスーッとするとき   藤井 百合子

楽しみは 今朝しおれていた日日草 帰路は元気に迎えてくれる  小池 朱理

楽しみは ベッドでゴロゴロ休日に いつの間にやら外は夕闇
楽しみは 集団体操前に出て 僕の指導で皆動くとき  田中 康光


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