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サンライフ小野谷の福祉機器サービス部では、毎年様々な地域から「福祉用具について講習会」の依頼をいただきます。先月は越前市今立地区の南中山公民館でさせていただきました。
福祉用具と一口に言っても、今や在宅介護の様々な場面で、ご本人の自立支援や介護者負担軽減の欠かせないアイテムとして多くのものが開発されています。福祉用具専門相談員は、必要な福祉用具を、ご本人の身体機能や環境を考え、介護者(ご家族)と一緒にアセスメントし選定していく支援をさせていただいています。
今回は『排泄』をメインテーマにお話ししてきました。介護においてご本人の尊厳を守ることにもっとも重きをなす「排泄」の支援は、福祉用具を選定する中でもとても難しく、医療やリハビリテーション、衛生面や介護者負担など考えるべき多くの視点があり、説明も多岐に渡って思わず力が入ってしまいました。
今後もみなさんの前で講習をさせていただく機会があると思いますが、「自立支援」や「ご本人の尊厳」など大事なポイントを忘れず、福祉用具や環境調整の大切さを伝えていきたいと思います。貴重な場をいただきありがとうございました。
福祉用具専門相談員が集まる定例会議内で開催される事例検討会。在宅ケアにおいて日々環境支援や自立支援を行っている福祉用具専門相談員たちのレベルアップを図ることが目的で毎月行われています。在宅のチームアプローチにおいて、その存在や役割が期待される中、特にアセスメント力や多職種との連携力が求められています。会議には毎回、ケアマネージャーや看護師、社会福祉士、事務職なども参加し、一つの事例に対しての気づきを共有していく作業になります。
今回から新たに地域で活用されている「在宅ケア連携シート」を使い、部長が携わったケースを皆で共有し分析しました。福祉用具専門相談員として「福祉用具を活用する」という視点から始まりましたが、看護師から、ケアマネージャーから、ソーシャルワーカーからいろいろな視点が出され、この方の自立支援や家族支援について振り返ることになりました。
地域包括ケアに向けて、専門職が専門領域を深めること/加えて多職種の幅広い知識を共有すること/事例検討のなかからいろんな気づきを得ることができました。今後も質の高い事例検討に期待します!!(写真はたんなん福祉機器展2015のナイススナップです)
7月10日に開催されました「たんなん福祉機器展」。おかげさまで、大大大盛況で、大成功で閉幕しました。
協力いただいた業者の皆さん、サンライフスタッフの皆さん、そして来場いただいたすべての皆様に感謝します。
今回は過去4回の中で最も多い300人を超す来場者。当事者、ご家族はじめ、ケアマネージャーさん、介護職、セラピストさん他専門職の方々、学生さん、障害福祉関係の方々、行政の方々・・・いろんな方が来てくれました。いちばん嬉しかったのは、その滞在時間の長さ。最短でも30分。長い方で1~2時間おられる方も少なくありませんでした。
「体験型」であったこと、当事者/支援者それぞれを応援する最新機器がそろっていたこと/などが長く滞在してくださった理由だと思います。
行政の方よりいただいた感想では
「今後の在宅ケアの充実を目指すうえで、環境支援はとても重要となる。福祉用具によってご本人の自立支援を後押しし、支援者の負担を軽減することは欠かせない。そういう意味で良い展示会だった」と貴重なありがたいご意見をいただきました。
企画した福祉用具専門相談員は、今日も施設のカンファレンスで転倒防止対策を提案したり、事例検討会の資料をまとめたり、リスクマネジメントの勉強会を開いたりと大忙しです。『たんなん福祉機器展』で培った知識や技術を活かし、自立支援、リハビリテーション、ケアラー支援に寄与できるよう今後も奮闘していきます。本当にありがとうございました!!!