トピックス
福井県が誕生したのは1881年2月7日。
この日を「ふるさとの日」に指定し、郷土についての理解を深め、ふるさと福井への思いを新たにするための日とされています。
サンライフでは昼食に郷土料理をご用意しました。
福井ならではの厚揚げを使用したごはん ・うち豆を入れたなます・ 越前港で水揚げされた越前カレイの塩焼き ・お祝い料理で漆塗りのお椀に盛ることに由来したおおびら ・冬の定番みずようかん の5品を皆様に召し上がっていただきました。
皆様、「懐かしい」「私のところではこんな料理を食べていた」など食事をされながら話が盛り上がっている様子が印象的でした。
私も料理を作りながら料理の由来を知り、昔の福井人の工夫や知恵がたくさんつまっているのだなと感じ勉強になりました。
1月23日に、越前市高齢者虐待防止連続講座が開催されました。サンライフ小野谷として、ケアマネ、介護職、事務次長、栄養士が参加しました。
この連続講座は、昨年2月、6月と、今回の3回連続講座になっていて、主催は越前市長寿福祉課ですが、企画やコーディネートを「たんなん社会福祉士会」が担っています。サンライフには社会福祉士が7名おりますが、今回もそのうち数名がメンバーとしてこの企画に深く携わらせていただきました。
昨年4月から介護保険制度において「身体拘束未実施減算」が施行され、また、今年に入っても虐待事件がニュースとして後をたたず、大きな問題となっていますが、越前市ではいち早くこの研修を通して「虐待」や「身体拘束」に関する勉強を続けています。
「制度化されたから」「減算になっては困るから~」という理由ではなく、安易な身体拘束をしないために、虐待や不適切な支援を防ぐために真剣に議論することが=「支援の質の向上」や「人材育成」につながると信じ、企画し続けてきました。
今回は、事前アンケートを通じ、各事業所の実情を共有し合いましたが、積極的な防止の取り組みや、委員会、認知症ケアの事例、職場環境の改善、離職防止、若い人材の悩み、管理職や設置者の価値観・・・などさまざまな議論に発展していきました。利用者の尊厳を守ることという基本に立ち返りながら、できないジレンマ、人手不足の実情、ご家族とリスク・・・など難しい実情の悩みを吐露する場所にもなり、貴重な機会だったと思います。
越前市は、事業所の垣根を越えて、協力し合う土壌がある珍しい地域だと思います。ぜひこういった研修を続けて、地域全体で福祉人材の育成を図っていけたらと思います。今回も貴重な機会をいただいて感謝です。
平成31年に入り、1月中にお二人の方が最期を迎えられました。お二人ともに施設で(居室で)看取り支援をさせていただきました。
お二人とも、大変に思い出深く、職員としてたくさん勉強させていただいた方でした。
お一人は今年105歳を迎えるはずだった方で、平成16年にこの施設が開設した年に入居され、14年間にわたって入居してくださった方でした。職員も未熟で、施設としてもまだヨチヨチ歩きだった時期から、利用者というよりも、まるで職員のように一緒にいろんなことをつくりあげてくださった方だと思います。様々な出来事を共有し、最期までいろんな指導をしてくださる人間味あふれる方でした。
もう一人は、2年前に「事例研究発表」として当施設での支援内容を全国で発表したときのモデルとなった方です。脳血管障害による重度の機能障害を負いながら、趣味である水墨画や写真をあきらめない方で、この方の意欲に動かされた職員も多かったと思います。80歳代後半になっても、できないことが増えても、いつでも趣味を楽しみ、ユーモアを忘れず、常に前向きに過ごす人格者でした。
お二人ともに、この施設を気に入ってくださり、病院ではなく施設での最期を望んでくださったことを本当にうれしく思います。ご家族、ご親族からのあたたかい感謝の言葉は、我々の心に本当にしみるものでした。看取り支援は、そのプロセスに不安や怖さがあるものですが、どの職員も最期の瞬間を迎えたときまで冷静に、落ち着いた気持ちでケアすることができました。常に、ご本人ご家族があたたかく、信頼関係を築いてきたからだと思います。
最期を迎えられた方には、必ず「思い出アルバム」として、撮った写真をまとめてお渡しするのですが、今回は特に印象深く、ご家族と一緒に多くの思い出を振り返ることができました。未熟で、至らないこともあったと思いますが、職員一同お二人から学んだことを次に活かせるように頑張っていきます。本当にありがとうございました。
*画像は今年のご来光で、写真が趣味のTさんが大変ほめてくださったものです。「こんないい写真はない」と何度も励ましてくださったことを思い出すと、涙腺が緩んできます。つくづくこの仕事していてよかったなあと思います。